【ショートシナリオ付きイラスト】メイリン・ホーク_20240917
こ、これでいい…?
その日は上官に酷く叱られた。
任された作業で失敗してまったからだ。
全てが自分の失態という訳ではないが、最終確認を任されていた身であったため、その責任が自分に来る形となった。
あまりの大目玉の有様にライバルとも言える同僚からもいたたまれない同情の視線を送られていた。
叱られる事自体は構わない。自分に責任があるのは明白だ。
だが、こんな公衆の面前で怒声を挙げられることには耐えられない。
遠くからこちらを見ている野次馬の中には顔馴染みの奴が何人もいた。
叱られている自分の至らなさという恥ずかしさ以上に、騒がせてしまっているこの状況がただただ周りに申し訳ない。
早く終わって欲しい。それかどこかの別室でマンツーマンで叱って欲しい。
今日は本当に酷い日だ。
ようやく説教から解放されてよろよろと歩いていると後ろから「大丈夫?」と、声を掛けられた。
同僚の女の子、メイリン・ホークだ。
彼女は人当たりがよく、男女の分け目なく気さくに会話ができるため、同僚の間ではアイドルのような人気がある。
それでいてオペレーターとして第一線で活躍しているのだから大したものである。
そんな彼女が自分できることは何か無いか?と尋ねてくる。
俺は無いと答えた。だが彼女は鬱屈している俺の心情を察したのか、思っていることを素直に言って欲しいと言ってきた。
彼女は意外と頑固者だった。
何度断っても食い下がってくる彼女に俺はついカッとなって自分の心の、欲望が求めるままの本心を包み隠さずそのまま彼女に投げつけてやった。
彼女は「ええっ!?」と、激しく困惑した。
もうその姿が見れただけで満足だった。
後は最低呼ばわりの変態と罵られようが構わないし、知ったことではない。
しつこく尋ねてくる方が悪い。だからこちらも本音を包み隠さずぶっちゃけて一矢報いてやった。
そう思いながらもきっと後で部屋に独りで籠もって罪悪感に頭を抱えることになるのだろう。
結局のところただの八つ当たりだ。
本当に今日は酷い日だ。
こ、これでいい…?
俺は起きた目の前の光景に自分の目を疑った。
メイリンは俺の無謀な欲求に対して嫌悪や忌避するような反応は見せず、その場でおずおずとスカートに手を掛けると、顔を真赤にしながらもお尻が見えるくらいまで捲り上げると、背を向けて、まるでこちらに自分のお尻を差し出すように前の椅子に腰掛けた。
元気、出して…ね?
周りに誰もいない二人きりの空間で、彼女は俺のやけになった要求に応えてくれたのだ。
じゃあスカートをめくって、パンツ丸出しにして俺を励ましてくれよ!
我ながら馬鹿なことを言ってしまったと思ったが、眼前には欲望が望んだままの光景が広がっていた。
緑を基調としたザフトの軍服の中から顔を覗かせた桃色の下着をまとった桃尻と、その隙間からはみ出るむっちりとした尻肉から続く太ももに目も心も一瞬にして奪われた。
その、あんまり近くでまじまじと見ないで…。
恥じらう彼女が、もじもじと身体をよじらせる度にお尻が揺れ動く。
まるで触ってくれと自ら誘っているように見えてしまう。
触りたい、揉みしだきたい、顔を埋めてみたい…!そんなせり上がる本能を必死に抑え込みながら彼女の桃尻を瞬きする間も惜しむぐらい凝視し続けた。
意外にも彼女はそんな至福の時間を思っていた以上に長く提供してくれていた。
も、もういいでしょ!おしまい!少しは元気出たよね!?
そう言いながら彼女がスカートを正す頃には、俺の頭の中から上官に叱られて鬱屈していた感情は跡形もなく消え去っていた。
戻したスカートに乱れが無いかを一通り確認した彼女は、こちらから返すべき言葉受ける間も作らずにそそくさとその場を立ち去った。
そのすれ違いざま、彼女の口が小さく動いた。
(…バカ。でも、応援してるからね。)
そう耳元で小さく囁いてから彼女はその場を小走りで去って行った。
なんだかんだ彼女にしっかり励まされてしまった。
とりあえずトイレに行って、今度こそ俺は心機一転しようと再び立ち上がるのであった。
まったく、今日は本当に良い日だ。
あとがき
尻を描きたい欲求と「男ってバカなんだから!」的な話を書きたかった欲求の両取りをしてみました。
こういった感じに女の子にバカ呼ばわりされるのは一種の憧れですねw