隷堕の黒剣士4話

隷堕の黒剣士4話

「ん、ふぁ……あ……は、あっ……」

 その光景を目にすれば、誰もが一度は呼吸を乱してしまうことだろう。
 欲望の臭いが充満する部屋の中で、大の男たちが寄って集って一人の少女を取り囲んでいる。
 制服姿の少女を前に、彼らは己の欲望をむき出しにしてその矛先を少女へと向けて彼女の身体の至る所に触れる。
 胸、尻、太もも、秘部、男が異性に魅力を感じる場所は一通り彼らの手が通っている。
「ぉぉ……最高だよぉキリ子ちゃん……胸もお尻も女みたいに感度良好で……」
「んぁん……//// もう、そんなにがっつかないでくださいよぉ……この格好、恥ずかしいんですから」
 セーラー服を身にまとった少年――――キリトの姿はまさに少女と見間違えるほどの姿で、長い黒髪から彼らの脳内に清楚な優等生なイメージが彷彿される。
 だがそのイメージとは裏腹に、キリトの『牝』としての色香が彼らの欲望を刺激する。
「キリ子ちゃんの黒ストッ!! クンカクンカしていいですかっ!?」
「いいですよ♪ けど、あんまり乱暴にしないでくださいね? ……ん、あむ……くちゅ、ちゅぷちゅぷ……」
 明らかに自分よりもはるか年上の中年の男たちがキリトを囲んでいるのがほとんどで、対してそんな相手をするキリトは嫌がる態度一つも見せずに男たちの欲に膨れ上がった肉棒を両手であやして口で奉仕する。
 そして男たちも制服を身にまとったキリトの身体に手を伸ばす。
「ぁぁ……髪も綺麗だよぉキリ子ちゃぁん……」
「やぁぁ……おち○ぽに髪巻き付けちゃぁ…………臭いが染み付いちゃうよぉ……」
「っ、はぁ……それも悪くないねっ……見た目は清楚だけど、精子の臭いをまとわせたビッチ男の娘JKキリ子ちゃんって」
「そんなの恥ずかしいですよぅ……////」
「JKが……黒髪のJKが俺の目の前にぃッ……!! はぁ、はぁ……」

 ぢゅるッ! ぢゅるぢゅる! ぢゅうううううううッ!!

「っあはぁぁぁぁ……おっぱい、おっぱいちゅっちゅされてるよぉ……」
「あぁぁ……キリ子ちゃんのおっぱい、すごく美味しいよぉ~」
「お、俺にも飲ませろよ!」
「やぁ……二人一緒におっぱい吸っちゃっ……んぁぁ////」
 張ってもいない男としての平らな胸のキリトだが、彼を牝として調教した彼の主、鬼城はキリトに男でも母乳が出るようになる薬を飲ませた。
 その結果、キリトは男の胸でも吸えば絶え間なく母乳が出てくる身体となったしまったのだ。
 男たちはそんな甘美な母乳に酔いしれて年端もなく少年の胸に赤子へと戻ったかのように無我夢中に吸い続ける。
「JKなのに、おっぱいからこんなにミルクを出しちゃうなんて……キリ子ちゃんはイケナイ子だねぇ」
「んふっ、ぁ……ん……わ、わたし……悪い子、なんですか……?」
「そうだねぇ……まだ学生さんなのに、ママになっちゃってるからねぇ~」
「お、お母さん……?」
「ごらん。私も含めた男連中が皆キリトちゃんのおっぱいに夢中だよ。ただのエロガッパのオヤジ共にしか見えないだろうが、彼らはここ(GGO)でもリアルでも位の高い位置にいる連中でねぇ……そんな大の男たちが乳離れもままならない子供のような有様だ。そんな風に彼らを子供に戻してしまったキリトちゃんは、ママ以外の何者でもない」
「そ、そうなの、ですか……?」
 自分の胸に夢中になって吸い付く男たちをキリトは見下ろした。
 チュウチュウと音を立てて無我夢中に母乳を吸い続ける。口元から零れてもそれを拭う間すら惜しんで彼らは吸い上げた乳を飲み続ける。
「っ……ん、はぁぁ……////」
 彼らは乳を吸うと同時に乳を出すキリトの乳首を口の中の舌でコロコロと撫で回し、愛撫してくる。
 そのためキリトは母乳を与えている間も燻る快楽に身体をよがらせ、艶のある牝の声を漏らす。
「こんなにも可愛いのに、元は普通の男の子で、しかもあのSAOサバイバーのキリト君だと言うのだから心底驚いたもんだよ」
「んっ……む、昔の話ですッ……んんっ! っは、ぁあ……」
 男はぺろんとめくったスカートの中の下着をずらして彼の尻をネチネチと撫で回し、『牝』の穴にちょっかいをかける。
「黒のヒモパンとは……まったく実にけしからん尻だ。君のご主人様とは以前から懇意にさせてもらっていたけど、こんなおもてなしをシてもらえるなら、今後の協力も惜しまないよ!」
「あ、ありがとう……ござます……ご主人さまに代わって、お礼……申し上げますっ……んぁぁッ!」
「しかし、こう言っては何だが……君のご主人様は随分と薄情だな。私達が君を所望したらあっさりと差し出してしまうのだから…………まぁ、我々としては構わないのだがね」
「わたしは……あっ…………ご主人さまの、ためならなんでもっ……ん、くぁ……っはぁぁ」
「まったく、そんなにご主人様のことを想っているなんて……こっちとしては少し妬けてしまうなぁ……っはっはっは」
「まったくですな!」
「いつでも私たちの元へ来てくれてもいいのだよ? 好待遇で決して損はしないよ」
「あ、ん……お気持ちは嬉しいのですが…………わたし……は、ご主人さまだけのものなのでっ……」
「ふむぅ……そこはやっぱり断るか……残念だなぁ」
「どうやら、我々の付け入る隙はないようですな。いや残念! っはっはっは!」
「恐れ入ります……」
 こういった位の高い男たちへの『接待』はこの一度だけではない。
 彼らだけでなく、鬼城は他にも上流階級クラスの人間と面識がある。
 そういった連中は等しく飢えた獣の如き性を持て余し、歪みきった欲望のはけ口を見出さんと牝に身を堕としたキリトの身体にじっとりとしたあくどい目線を向ける。
 鬼城はそういった連中へキリトを差し出すことによって裏で様々な根回しをしている。
 当のキリトは最初こそ若干戸惑いを見せたがすぐにそれも慣れてしまった。
 鬼城以外にもクランのメンバーを何人か同時に相手にする時もあったので、それほど苦にならなかった。 
 こうして彼は若くしてこの淀み歪んだ黒い欲望にその身を浸し、順応していった。

『やめろおおおぉぉッ!! っ……吸うなああああぁぁッ!!』
 時々彼の頭の中でフラッシュバックするかつての自分。
『も、もうやめてくれ……これ以上は嫌なんだっ! 金も装備も全部あげるからぁっ!』
 何も知らなかった自分。
『…………嘘だろ? む、無理だそんなのっ……無理だって! 俺は男なんだぞ!?』
 彼らに秩序や常識は通用しない。
 己の本能の赴くまま、無秩序を繰り返してあらゆるものを略奪する。
 キリトもその例外ではない。
『抜いてッ! 抜いてくれぇッ!! こんなのっ、無理! 無理ぃ!!』
 恥を捨て、体裁も捨て去り、子供のように泣き叫んで懇願しても彼らは聞く耳を持たず、ただ己の欲望を満たさんがために、キリトの中へ己をねじ込む。
『ぃやああああぁぁぁ……ひっく……もうやらよぉ……っ』
 歪んだ欲望を浴びせられ、徐々に理性と精神をすり減らして心の芯をねじ曲げられて行く。

「ん……はぁ…………ちゅむ、ちゅぷ……くちゅくちゅ、んぅ……あはぁ♪」
 
 やがて純真さのあった心優しい少年は肉欲と快楽を貪る一匹の牝としてその身を堕としていった。
 自分と同じ形状をした同性の性器を目の前にして彼はまるでまだ汚れを知らない少女のように微笑む。
 男たちの欲にたぎった肉棒を握り、口に運んで奉仕をし、彼らを快楽の絶頂へと導き、吐き捨てられた欲望の精で身体を白濁に染めていった。
「いやぁ実に最高だよキリ子ちゃん。それじゃあそろそろ、キリ子ちゃんの『女の子』の部分、使っても良いかな?」
「ん……ふぁい。キリトのおひりぃ、いっふぁいつかっへくらはぁい……♪」
 あれほど嫌がっていた性が今では心の拠り処となっている。
 そのためなら今の彼はどんなことでもやる。
 それがたとえ、かつての仲間に剣を向けることになろうとも――――


 ※

「んぅっ……ご、ご主人さまっ、そろそろ……イベントがはじまっ……んくッ! っちゃいますっ……!」
「……そう邪険にするな」
 狭いボックス席の中、鬼城の膝の上に抱えられたキリトはせり上がってくる快感を必死に鬼城にしがみついて耐える。
 防具を外し、めくり上げたインナーから覗く淡いピンクの乳首を鬼城は夢中になって吸い続ける。
 先だって男でも母乳が出る薬を服用してから母乳が出るようになったキリト。
 この母乳はたちまち男たちの間で人気となり、皆が皆夢中になってキリトの胸に吸い付いきに来る。
 鬼城もまた、彼の乳をお気に召した一人でもある。
「っ、あ……そ、そんなに美味しいんですか……? んっ……」
「お前にも味あわせてやる――――」
「え? んむっ! ん……ちゅ…………ん……んっ、こく……」
 キリトの口内に彼が吸ったキリトの母乳が口移しで流し込まれる。
(甘い…………これが俺の……おっぱいの味……)
 自らの身体から出る乳を、自らの口で味わうことになるキリト。
 ほのかに甘みのある自分の母乳は確かに飲んでいて飽きることのないものであり、むしろもっと欲しいとすら思えるぐらいで、これまで男たちが夢中になってむしゃぶりついていたも納得できた。
「ところで、今日はどうした? 髪型といい、服装といい、随分色めいたなりをしているな」
「えっと……お気に召しませんか……?」
 鬼城が指摘したキリトの髪型は普段の下ろした長いストレートではなく、根本の方をゴムで束ねたポニーテールになっていた。
 服装も黒を基調としているが、肩周りがノースリーブだったり、長い腰布はいつも通りだが、ズボンはいつもと違って白い太ももを露出、強調するように丈が短いホットパンツを穿いている。
 全体的により活発的な美少女と連想するような姿をしている。
「いや、これはこれで悪くない。たまにはその姿で愛でるのも一興だ」
「……はい♪」
 男を誘い、興奮させるような服も、今のキリトには易々と着こなせる。
 SAO時代から変貌し、すっかり色めき立ったキリト。腰つきや仕草、愛嬌の一つ一つが彼を男であるという認識を霞ませる。
 泣いて嫌がっていた男からの愛撫や男への奉仕も今では自分から積極的に行うようになった。
「あぁッ!! ご主人様が入って……!! っ! んああッ!!」
「この体制のまま、入れられんのも、好きなんだろッ!?」
「はいっ……はいッ! 好きですッ!! 抱っこされながらセックスしゅるのっ……!! らっへ、ご主人しゃまのおひ○ぽとずっとくっちゅいているからぁ!! ぁ、あッ! んく……は、ああッ!!」
 主の膝の上で向かい合って深く繋がり合いながらキリトは脚を鬼城の腰に強く絡めて自身の腰を上下に積極的に振る。
 鬼城も両手でキリトの尻を鷲掴みにし、持ち上げては下ろす動作を繰り返す。
 その度にパチュンッ! パチュンッ! と淫らな肌と肌がぶつかり合ってキリトの尻穴から漏れるはしたない汁が弾ける甲高い音が響き渡る。
「けっ! 相変わらず女みてぇなケツと脚しやがって! 現実でもそんなんなのかッ!?」
「はっ、はっ、あ……ち、違いま……ふ……っ、はぁ……ふつう、の……学生の……男の子、でしゅぅ……っ」
「ほぅ……彼女は?」
「いっ、いまふ……っ! あ……」
「なんだ彼女持ちだったのか。なら、こんな姿彼女に見られたらどう思われるだろうなぁ? っくっくっく」
「い、いわないれぇ! これはぁ……ご主人しゃまらからぁ……いまはご主人しゃまらけをみはいからぁっ!」
 赤く染めた頬とトロンとした瞼に覚束ない呂律ですっかり快楽に酔いしれた様子のキリトは、今や性で頭の中がいっぱいとなり、口から涎を垂らしていても気付いていないのか、拭おうとすらしない。
「おひりぃ……おひりきもひぃよぉ……もっひょちゅいてぇ……!」
 主と繋がり、腰を振ることが今の彼にとって優先すべきことであり、それ以外のことに彼は一切の興味を示さない。
「えへへぇ//// ご主人しゃまにぃだいちゅきほぉーるどぉ♪」
 自分が男であることすら忘れて一匹の牝として主との性を貪る。
「んああぁッ!! おひりッ! きもひよくへっ……もうおひ○ぽぴゅっぴゅしひゃうよぉーっ!!」
「イクのかッ? ならもっとケツを振れッ!!」
「んあああ! ふぁいいいぃぃぃぃ!!」
 獣のように腰を大きく振って本能のままキリトは尻穴をぎゅうぎゅうと締め付け、主の肉棒を深く咥え込む。
「キリトはぁっ……ご主人しゃませんようの牝でしゅうううううッ!! これからもっ! いっぱい可愛がってくだしゃあぁいぃぃぃッッ!!」」
「ッ! 中にぶち撒けんぞッ!!」
「ふぁいっ! きて……来てくださぁぁいッ!!」
 最後とばかりに更に一層腰を激しく動かし、高ぶる快感と共に互いの性が限界まで達する――――

「ッッ――――!!!!」
「ッッ――――ああああああああああああああああああああああああああああッッッッ!!!!!!」

 ズビュッ! ビュクッ! ビュクビュクッ!! ビュリュリュリュリュッ!!

 狭いボックス席の中、主である鬼城の膝の上でキリトは身体を大きく痙攣し、溜め込んでいた欲望を外へと吐き散らかす。
「っ……っ……あ…………ぁ」
「っくっく、随分派手にイッたな……」
 絶頂で放心状態のキリトの尻穴から溢れんばかりの白濁の精液がこぼれ出ていた。
 彼の表情は満たされてとても満足気であり、たまに自分の身体に付着した精液を指で掬っては口に運んでいる。
 その淫靡な光景に周囲の誰もが固唾を呑んでいた。
「初めてお前を犯った時から、随分と日が経ったが……こうして見れば、もう牝としても一人前だな」
「んっ…………言った……だろ……? 俺はぁ……もうご主人さまなしじゃ……いられないんですぅって」
 希に一瞬だけ見せる『キリト』としての姿。
 最後まで欲望に抗い続けていた彼の理性――――
 本能に従ったキリトは理性を拒絶したが、月日が流れる内に再び彼の中に理性は戻ってきた。
 しかしながら以前のように欲望などの本能に抗い、抑制しようとはせず、受け入れるという形に心変わりしていた。
 調教を受けていく内にキリトの中での価値観や認識は全て一変し、理性そのものもそれに伴い以前は自分に悪しきと認識していたモノも異なったモノの見方をするようになり、それを受け入れるという選択をするようになったのだ。
 即ち、鬼城による事実上キリトへの洗脳であり、今の彼の人格はすっかり鬼城へ絶対服従という形が成り立ってしまっている。
 無論、その高い戦闘能力をそのままにして――――
「そういやキリト、お前の本名はなんて言う?」
 今も自身の胸に身を委ねるキリトの長い黒髪を撫でながら鬼城は尋ねた。
「っ……かずと……桐ヶ谷、和人でふぅ…………っちゅ……」
 恍惚とした表情でキリトは鬼城の今も熱くたぎる肉棒の先端に一度口付けをした。
 本来この世界で明かされることのない自身の本名。
 それを彼はなんの躊躇もなく目の前の男に明かした。
 今のキリトにとって、彼はそれだけ特別な存在になっているのだ。
「和人、か……っくっく。それでキリトか」
「ん……ふぁい…………ちゅぷ、くちゅ……」
 そうして何事もなかったかのようにキリトは幸せそうに主の肉棒にしゃぶりつく。
 精液や自分の体液にまみれたその肉棒を、キリトは丁寧に舌を這わせて丹念に舐め取る。
 事後の主の肉棒を口で綺麗にするのも牝であるキリトの勤めである。
「……足りぬな。まだ物足りないなキリト」
「っちゅぷ……んっ、っぷぁぁ……っ、もう一度、しましょうか……?」
「そうだな……あと三、四回は最低だな……全て中出しで」
「っ……はいっ! わたしのお尻に、いっぱいご主人さまの精液……くださいっ!」
 尻尾を振って懐く子犬のようにキリトはぱぁっと表情を明るくして、羨ましそうに下半身を膨らませる男たちの前で、主のために自身の尻穴を再び広げるのだった。


 ※

 いつの日か、キリトには表と裏の顔が出来ていた――――

「キリトちゃん今日も可愛いね~」
「ありがとうございます♪」
「キリトちゃん……あ、握手してもらっても……いいですか?」
「はい♪ いいですよ♪」
「キリトちゃーん! 今度デートしてー!」
「だーめ! わたしこう見えて理想高いんですから♪」
「そげなぁ~!」
「あはは♪」

 表向きはGGOのアイドル――キリト。
 男性が大半を占めるGGOで男ながらもその女性と見紛う外見と可愛げのある愛嬌を振る舞う姿からGGOのアイドル的存在となり、その人気から近頃はGGOメインの雑誌の表紙モデルに取り上げられ、度々表紙の主役を独占していた。
 そして裏では――――

「ああ……最高だよキリトちゃんっ……!」
「クス♪ シコシコおち○ぽ気持ちいいですかー?」
「き、キリトちゃん……こっちも、お願いしていいかな?」
「はぁい♪ 今日もいっぱい気持ち良くしてあげるねー♪」
「キリトちゃん、俺のも……」
「んふっ……ふぁい……ちゅ、ちゅく………ぢゅるぢゅるぢゅるっ………ぢゅるる!」

 鼻を突く雄の精液の臭いの中、自分を囲む熱くたぎった男たちの肉棒をあやし、彼らの溜まった精を絶頂へと導き、男たちの性欲を処理する牝アイドル――――キリト。
『牝』としての自分を受け入れたキリトは、男たちの精を搾り取ることに充足感を覚え、今では完全に奉仕することへの悦びに目覚めていた。
「きっ、キリトちゃん……あの、入れても……?」
「それはダーメ。ご主人さまの許可がないと、エッチは基本禁止でーす♪」
「そ、そんな殺生なぁ……」
 彼らは手や足、口、髪や胸などに触れることは許されているが、原則として尻穴への挿入は彼の主である鬼城の許可がないと許されないことになっている。
 とは言っても実のところこれらは全てキリト自身によって制定されたルールであり、キリトの中で鬼城は絶対的な存在として認識されていた。
 今の彼にはかつて自分を拉致、レイプした鬼城への憎悪は微塵もなく、あるのは彼への忠誠心と愛しさすら想う愛情に心変わりしている。
 それまでとは180度変貌してしまった自分の世界観。
 もう後戻りは出来ない。
 自分で受け入れた世界なのだから後悔はない。
「ご主人さまぁ……今日もキリトを、可愛がってくださぁい……///」
「っくっくっく、これがあの『キリト』とはな……人は変わるもんだな……」
 ここが今の自分の居場所であり、自分の全て。
 もう、昔には――――戻れない。

 ※

 その日、キリトは街中で妙に落ち着きのない一人のプレイヤーを見かける。
 そわそわと足をすくませ、おどおどと周囲を見回すその姿は、挙動不審者以外の何者でもないが、単に怪しい人間というわけでもないようだとキリトは読んだ。
 外見は小柄で、キリトよりも背は低いのは遠くから見てても明白で、肩の手前まで白一色の髪が伸びているものの、性別は恐らく男。
 端から見ればまず少年にしか見えない。いやむしろそうなのかもしれない。
 童顔の幼さが残る顔は、長い髪と相まって少女と見間違ってもさほど不思議ではないほどの美少年。
 強面揃いの男性プレイヤー人口が多いGGOではそうは見かけない顔だ。
 キリト自身もそうだが、彼も希少なアバターなのかもしれない。
 そしてまだ簡単な上下の服装だけの私服姿。これはつまり初期装備状態。
 GGOへのログイン初心者のプレイヤーなのだろう。
 あまりにも揃い過ぎた条件にキリトはかつて初めてGGOに足を踏み入れた頃の自分を彷彿させた。
 行き来する熟練プレイヤーに身体を縮こませてその場から動こうとしない様子を見ると、本当にまだ右も左もわからない有様なのだろう。
 あれほどではないが、境遇としてはまったくもってかつてのキリトそのものだ。
 あのままでは心ない悪意のある連中に利用されかねない。
 キリトは足早に少年の元へ足を進ませ、さり気なく通りすがる人を演じ、彼を前にした際、偶然足を止めるようにして彼に声を掛けた。
「こんにちは♪ 君、見ない顔だね。初めての人?」
 GGO独自の殺伐とした空気の中、対照的に美少女さながらの明るい笑顔を振りまくキリトに少年はビクリと驚きながらも、覚束ない口調で答える。
「は……はいっ……その…………はじめて、です……」
「へぇー。誰かと待ち合わせしてるの? お友達とか?」
「えっと、その……まだここに来た、ばかりで…………友達とかも、まだ……」
 案の定の回答が帰ってきて、キリトはこの後用意していたシナリオが無駄にならずに済んだと心の中で小さく安堵した。
「あ、ひょっとしてこれからどうすればいいかわからないとか?」
「は、はい……」
 恥ずかしそうに答える少年に優しく接する姉のようにキリトは俯く彼の肩に手を乗せて優しく微笑んだ。
「いいよ♪ わたしが案内してあげる♪ 施設や装備のこと、色々教えて上げるよ♪」
「ほ、本当ですか!?」
「うん♪ ほら、早く行こ!」
 こうして見ると、シノンと初めて出会った時のやり取りの流れとまんまだった。
 今となっては立場が逆になっているキリトは懐かしさ半面、新鮮さ半面の心境だった。
 最初は単に善良のつもりでやましいことなど何一つ考えていなかった。


 ※

「な、なんじゃ……こりゃ…………」

 絶句した。
 一通り街を案内した後、彼の装備を揃えるためにショップに立ち寄ったのがきっかけだ。
 別にお金の問題というわけではない。
 確かに前回キリトが初めて装備を揃えようとした時もお金の問題にぶつかり、難攻不落の弾避けゲームを制覇して資金を確保したが、現在は鬼城率いるクランの一員として所属しており、その資金は出所が裏表だろうといずれも莫大かつ潤沢で、キリトに支給される資金もひとふた財産並みに匹敵している。
 そこから彼に資金を貸すことによって、キリトは少年に一つ貸しを作ることにした。
 そうやって関係を維持しておけば、何かに役立つ時が来るだろうと予見して……。
 しかし、そんな考えがちっぽけに思えてしまうくらいキリトは驚くべきものを目の当たりにした。
 少年の装備を揃える前に、彼の能力値やスキルに目を通して、彼の好みや特性に合わせたものを揃えようと考えていざ彼の能力値に目を通すと、その能力はキリトの想像を遙かに超えていた。
 全体的の能力が、異常なまでに高いのだ。
 現在のキリトや鬼城と比較すれば流石に劣るが、鬼城率いるクランのメンバーでも下っ端はともかく、熟練した手練れの連中の能力に匹敵しているのだ。
 むしろこの後の装備次第ではそれも軽く上回る。
 もし、この少年が戦闘でそれなりに動くことが出来るなら、ハンドガン一丁だけで複数名の手練れ連中をねじ伏せることも不可能ではない。
 平均値を上回る基礎能力に今日もベテラン勢が目を血眼にして手にしようと奮闘しているスキルの数々。
 これは、自分のアバターよりもレアなアバターなのかもしれない。
 キリトの中で妙な考えが渦巻き始めていた。
「き、キリトさんっ……」
「ん? なに?」
「あの……もし良ければ、キリトさんのこと……お姉ちゃんって呼んでいいですか……?」
「え?」
 一通り商品を見て、初心者に扱いやすい武器や防具を選んでいると、少年はキリトを見上げた上目遣いで言った。
 生まれてこの方妹からお兄ちゃんと呼び親しまれてきたキリトだが、ここに来て『弟』から『お姉ちゃん』と呼ばれる経験まで果たしてしまっていた。
「ごっ! ごめんなさいっ! ボク、キリトさんぐらいの姉がいて……今は都内の学校に通うからって学生寮に入っちゃって……それきり離ればなれになって、寂しくなってつい……女の人に、こんなに優しくされたの……久しぶりで……」
 今にも泣きそうなまでに顔を真っ赤にして必死に堪えながらも本心を明かした少年にキリトは気まずくなりながらもそこまで明かされたからには明かさねばなるまいと恐る恐る少年に自分のことを明かした。
「あはは……やっぱり勘違いしちゃうよね……わたし、こう見えて男なんだよ……?」
「え? え? え!? ええ!? そ、そうなんですかッ!?」
 当然少年の反応はごもっともだ。
 今の今までやはりキリトは前回みたく自身の性別を明かさず、あまつさえ一人称を『わたし』とし、女の子らしい振る舞いをしてきていたので勘違いをしても無理もない話だ。
「でも――――」
 キリトは彼の目線まで屈んでそっと耳打ちした。
「今日一日キリトお姉ちゃんになってあげる♪ 君だけ特別だよ?」
「きっ……キリトさん!」
「こぉら! キリトお姉ちゃん――――でしょ?」
「ご……ごめんなさい……キリト、お姉ちゃん……」
「ん。よろしい♪」
 そうして仮初めの姉弟は手を繋いで歩き始めた。
 少年は始終緊張した感じで、繋いだ手に汗をにじませてビクビクと身を震わせながらカチコチと歩いていていた。
「ところでさ――――」
「はい?」
「ちょっと、『休憩』しない?」
 キリトは裏路地にある『HOTEL』の看板のある建物の前で足を止めた――――

 ※

「あの……キリトさん……こんなこと、しちゃいけないと……思うんです……」
 キリトに連れられるがままにホテルの一室へと連れ込まれた少年。
 異様に面積の広いベッドの端にちょこんと縮こまるように座っている。
「キリトお姉ちゃんでしょ? ……じゃあ君は、ここまで来て、シたくないってことかな?」
 対してキリトは手慣れた感じでシャワーを浴びてきて少年の前でバスタオル一枚の姿となり、濡れた髪をタオルで拭いている。
「だ、だって……キリトさんはボクと同じ男の人なんだよ!? 普通、こういうのは……女の……人と、する……はずなの……に」
 少年は目一杯の勇気を以てキリトへ言い放った。
 この状況下でようやく違和感に気付いた少年だが、キリトからすれば現在の少年の反応は想定済みであり、むしろここまでスムーズに足を運べたことの方が予想外とすら思っていた。
「お姉ちゃん悲しいなぁ……ここまで来たのに何もしないなんて……。お姉ちゃんに恥をかかすつもりなの?」
 少年をからかうようにわざと悲しむような仕草をするも、一方の少年はそこにツッコむ余裕すらないようで、やはり顔を赤くしたまま目尻を潤ませて必死にキリトを説こうとしている。
「きっ、キリトさんは…………男の……人、ですっ……!!」
「……はぁ。何度も言わせないで欲しいんだけどさぁ」
 ため息一つ、キリトは髪を拭いていたタオルを放って身体に巻いたバスタオル一枚の姿でベッドの端に座る少年の元へ近づく。
「っ!? ふっ……服を着てッ…………くださいッ……!」
「あれ? ひょっとして着たままするのが好きなのぉ? クス♪ 君のお望みなら、それでもいいよ?」
「そ、そうじゃなく、てっ……!!」
 ジリジリと迫り来るキリトの肌色を前に目のやり場に困惑する少年。
 同性と理解していてもキリトのその姿はやはり異性と誤認してしまえるほどの魅力が今も健在で、そうと意識し始めるとたちまち彼に目を向けることが出来なくなってしまう。
 少年はなんとか逃れようと部屋の壁の方へとそっぽを向いて、目もしっかり閉じたが、次の瞬間彼の左手は妙な体験をすることになる。
「……えっ?」
 驚きのあまり、硬く閉ざしていた目を大きく見開いた。
 そしてすぐ横。キリトのいる方向へ目を向ける。
「なっ……なに、これ……? すごくっ……っ!」
 柔らかい。想像だにしなかった未知の感触が手のひらいっぱいに伝わる。
 元を目で辿ると、少年の左手はキリトによって導かれ、タオルをめくって顔を覗かせる彼の胸へと達していた。
「クス♪ 柔らかいでしょ? 本当の女の子みたくおっきくはないけど、触っててイヤじゃないでしょ?」
「っ…………は、はい……」
 まだ触ったことのない他人の身体。
 自分とは違う人の温かさ、鼓動、そして柔らかさ。
 それらは無知だった少年に大きな刺激を与え、この場で目覚めるはずがなかった性への関心が少年の心を揺るがした――――


「ちゅむ…………キリトお姉ひゃんのおっぱい、おいひぃ……」
「ん、良かった♪ ぁ……////」
 男というものはひとたび性へ目覚めると老若問わず貪欲になる。
 それまでの理性を捨てて欲望をむき出しにした一匹の牡となる。
「おねぇひゃんっ! おねぇひゃんッ……!!」
「んっ……こぉら♪ ガッツき過ぎだぞ♪」
 己の『男』の部分を膨らまし、その溜め込んだ欲望を吐き出すまで決して萎えることはない。
「クスクス♪ 身体は子供だけど、ココはもう……大人だね♪」
「ぅああっ! おねぇっ……ちゃんッ! ソコぉ、そんなふうに触っちゃ……んっ! あああっ!」
「はぁ~い。おち○ぽおっきおっきしてぇ、いっぱいぴゅっぴゅしましょうねぇ~♪」
「んぅ……ふぁっ! あ……あ……う、ああっ……!」
 キリトに膝枕をされながら少年は赤子のようにあやされ、未熟さの残る身体ながらも彼の男根は成人男性と同様に機能しており、先端からは先走りの透明な液体が溢れ出し、キリトが手でシゴく度にビクビクと大きく脈打つ。
「おねぇ……ひゃんっ……ぁ、ぁ……にゃにかッ、きひゃう……!!」
「ふふ♪ がんばれぇ♪ がんばれぇ♪」
「あっ! あぁッ!! ぼ、ボクッ……もう…………っ!!」
「おち○ぽイッちゃえ♪」
「っああああああああああああッ!!!!」

 ピュッ! ピュッ! ピュルッ! ピュルピュルッ!!

「あは♪ 出た出たぁ♪」
 成人男性ほど量は多くはないが、粘り気やゼリー状に固まっているところを見ると、精として濃さはもう十分成人男性並みで、その気になれば女性を孕ませることも出来なくはないだろう。
 しかし当然ながら、GGOではそんな芸当は出来ない。
「じゃあ次は、お姉ちゃんの中で気持ち良くなって欲しいな♪」
「お姉ちゃんの……中……?」
「そう。お姉ちゃんの中♪ 君のそのおっきくしたおち○ぽを、お姉ちゃんのお尻に、ずっぽり入れちゃうの♪」
「え!? お姉ちゃんに、そんなこと……ボクできないよっ……」 
「大丈夫。お姉ちゃんと一緒だから……怖くないでしょ?」
「う、うん……」
「じゃあ、シよっか♪」
「…………う、うん」
 ベッドの上に少年を横にして、キリトは身体に巻いていたバスタオルをハラリと床に落とし、その身体の全てを少年の前に晒け出す。
「……やっぱり、キリトお姉ちゃんは男の人なんだね」
 キリトの下半身に目を向けながら少年は言った。
「嫌になった……?」
「ううん。だって、ボクにとってのキリトお姉ちゃんはキリトお姉ちゃんだもん。それに、キリトお姉ちゃんの身体……すごくきれいで、本当に女の人みたい」
「クス♪ そう言ってもらえると、お姉ちゃんすごく嬉しいなぁ♪ いっぱい気持ち良くしちゃうね♪」
 キリトは少年の身体に跨がり、彼の反り立つ男根に自身の穴をあてがう。
「んっ……//// 君の、すごく熱くて、カチカチだよ? クス♪ じゃあ……お姉ちゃんの中に……おいで♪」

 ジュブッ……ジュブジュブ……ズ……

 ゆっくりと腰を下ろして張り詰める少年の男根を先端からキリトの穴は飲み込んでいく。
「っ!? ふっ! あっ! あ……あっ、あっ……ぁぁぁ」
 ヌルヌルと何かが少年の男根にまとわりつき、密着してくる熱のある肉壁の感触に初めて接した少年の身体は驚いて身を震わせる。
「ぁ、はぁぁ……入った……ね♪ ゲームの中だけど、童貞卒業おめでとう♪」
 少年の男根は完全にキリトの中へと沈み、根本からかろうじて二人が繋がり合っているという痕跡が微かに見える。
 この世界(GGO)で何もかもが初めての少年に、キリトは祝福するように少年の額にそっと口付けをした。 
「じゃあ、ゆっくりでいいから、腰を前後に動かして」
「こ、こう……ですか……?」
 ぎこちないながらも少年は腰を押しては引いてのピストン運動をやりはじめる。
 普段から鬼城や他の男たちの相手をしているキリトからすれば刺激が足りなかったが、自分のために必死な顔で腰を動かすことに頑張る少年の姿を見れてキリトの内心では十分刺激的に匹敵していた。
「なっ……なにこれっ!? 奥のヌルヌルしたのが、いっぱいっ……伝わってきてっ……!!」
「クス♪ 気持ちいいでしょ? わたしも、腰動かしちゃうね♪」
 少年の上に跨がるキリトも腰を上下に振り始める。
 中で擦れ合い、ジュボジュボと水気のある音が目立ち始め、滑りも良くなってくると動くペースも徐々に早くなり、伝わる快感も倍増し始める。
「腰がぁ! 腰が止まらないよぉッ! おねぇちゃんッ!!」
 無我夢中になって少年はよりさらなる快楽を求めるように腰を動かす。
 つい先ほどまで右も左もわからず路頭に立ち尽くしていた少年の姿は、もうなかった。
「どっ、どうしよう!? また、さっきのっ……! おっきななにかが来ちゃうッ!!」
 繋がり合う男根を中の肉壁に圧迫され続け、出入りする度に登り詰める快感を抑えるのに限界が来ていた。
「っ! っはぁん……! い、イッちゃうんだね……! じゃあっ、いっしょにイこうねッ!」
 少年に応えるようにキリトは腰を激しく動かして少年を絶頂へと導く。
 ギシギシとベッドが軋み、甲高い水音と淫靡な『牝』の声が混ざり合う。
「んああああッ!! お姉ちゃんッッ!!」
「来て……! 童貞卒業したばかりの君のち○ぽで、キリトお姉ちゃんの中にっ、いっぱいピュッピュしてぇ!」
 互いに求め合うように腰を振り合い、同調するように二人の快感が頂点に達する――――
「ッッはああああああああああああああああああああああッッッッ!!!!」
「っくうううううううううううううううううううううううッッッッ!!!!」

 ビュグッ……ビュグッ! ビュクビュク……ビュリュッ……ビュリュ……
 ビュッ! ビュルルルッ! ズビュッ……ビュル……ビュッ…

 絶頂の声と共に二人は溜めていた精を出し切り、ベッドに崩れ果てた。
 訪れる疲労感に息切れしながら少年は甘えるように隣に横たわるキリトにすり寄る。
「キリトおねぇちゃぁん……ボク、ほんとうにキリトおねちゃんの弟になりたいよぉ……」
「クス♪ ん……君は甘えん坊さんだなぁ♪ けど、君にはちゃんとお姉ちゃんがいるでしょ」
「だって、お姉ちゃんは出てってから全然ボクのこと相手にしてくれないし……キリトお姉ちゃんの方がいい」
「もう……////」
 キリトの胸に顔を埋める少年を、キリトは優しく抱いた。
『男』であった頃にはなかった母性というものが、今のキリトには芽生えていた。
 牝に身を堕としてから得られた自分への新たな可能性。
 それは、今のキリトが、以前のキリトとは異なるものであるという証でもある。
「それにしても……いっぱい出たね……」
「ご、ごめんなさいっ……お姉ちゃんの中に、こんな……」
「君が気持ち良くなれたなら、それでいいよ♪ それに――――」
「え?」
 少年は妙な予感を覚えた。
 違和感。それまでと何ら変化がないはずなのに、何かが違う気がする。
 しかし何が違うのかわからない。説明は出来ないが自分が知っているものは違う何かがある。
 だがそれに頭を悩ます時間はそれほど要さかった。
 何故なら、違和感の根元は目の前にいる彼――――キリトであるから。
「今度は――――わたしの、も気持ち良くして欲しいの……クスクス♪」
「で、でもこれ以上はボク……」
「あはは。違うよぉ♪」
「え?」
「君はこれからぁ、わたしの『妹』になるの……♪」
「き、キリト……さん? 痛っ!」
 突如、少年の手首を乱暴に強く掴み上げるキリトだが、その行動に反して先ほどから見せていた天使のような優しい笑みを崩していない。
「キリトお姉ちゃん……でしょ?」
「ひっ!」
 少年の目に恐怖が写る。
 目の前にいるキリトが先ほどとは別人に見えた。
 外見に変化はなく、表情もさっきみたく優しく微笑んだままなのに、彼の顔はまるでのっぺりとした仮面のような違和感があり、にじみ出る暗い何かの気配に少年は恐怖を覚えた。
「今度はわたしも気持ち良くしてもらわないと、ね♪」
「や、やめ……んぶッ!?」
 嫌がる少年をどこ吹く風のごとくキリトは少年を押さえ込んで強引に彼の口に己の肉棒を押し込んだ。
「下手だなぁ……もっと舌を使うんだよ! 唾液もいっぱい絡めて…………あっ……そこ……そう、だよ……それでいいよ……っ、続けて……!」
「んぐぅぅ……んぶぅぅぅぅッ! グス……じゅぶ、じゅぶぶっ!」
 少年の頭を持って、自分のペースで彼の頭を前後に動かし、その度にズボズボと出入りするキリトの肉棒が少年の口内を蹂躙する。
 涙をこぼしながら少年はキリトのされるがままとなりつつ、少しでも早くこの悪夢が去るのを切に願った。
 口の中はねめり気のある粘液と熱を帯びた肉の棒に支配され、鼻を通してむせてしまいそうな雄の臭いと舌の上に広がる苦い味。
 それらが今起きているこの悪夢が現実のものであると少年に訴えかける。
「っ……はぁ、これでイクにはやっぱりちょっと刺激不足かな? まぁ教え込んでけば良い感じにはなりそうだけど……」
「…………え? な、なに……?」
 少年をベッドに四つん這いにさせ、尻を突き出すようにする。
 自分に起こり得る状況の目まぐるしさに追いつけずに放心状態だった少年だが、今の自分の体制を認識するとこれから自分に降り掛かる恐怖をすぐに察知した。
「無理! 無理だよッ! そんなの入らないっ!! 入らないよぉッ!!」
「大丈夫! 君だってさっきわたしの中に入れてたでしょ?」
「そ、それはぁ……」
「力、抜いとかないと余計痛い思いするよ?」
「ひっ! やだよぉ!」
 キリトはたぎらせた己の欲望をまだその味を知らない少年の秘部へと押し付ける。
「くっ……狭いなぁ……思ってたより、キツいし……」
「い”だい”ッ! い”だい”よぉッ!! もう抜いてッ! 抜いでえ”え”え”え”え”ぇ”ぇ”ッッ!!」
 少年の願いも虚しく、自身の欲望を誰にも触れられたことのない『牝穴』の中へとねじ込んだ。
 異物が進入してくる激痛と苦しみに悶える少年にキリトはなんら罪悪感など微塵も抱かなかった。
 むしろ彼の泣き叫ぶ声と挿入した尻穴への快楽を楽しんですらいる。
「あはは! この程度でそんなに騒がないでよぉ~。まだ半分も入ってないんだからさぁ!」
「え”、あ”っ……ぬ、抜い”でぇ……!!」
 嫌がる少年を余所にキリトは挿入した己の肉棒を更に奥へと押し進めるが、狭さ故に腰に目一杯力を入れないと進むことも叶わないので、少し乱暴になりながらも少年の中へ根本まで押し込んでいった。
「はぁ……はぁ……最後まで挿入ったよ? クス♪ こっちの『処女』卒業、おめでとう♪」
「あ…………はっ……ぁ…………っ……ぁ」
 快楽さえ得られればいい。とでも言うようにキリトは苦痛を越えて放心状態の少年に構わず、少しずつ腰を前後に動かし始める。
 まだ慣れていない少年の穴は異物であるキリトの肉棒を押し出そうとするように肉壁で圧迫する。
 だがそれも腰を動かしていく内に少年の中も徐々に動きやすくなり始め、腰を動かすペースも安定してきている。
 確実に少年の中でキリトの肉棒は少年を犯し、彼の中に自分の『形』を覚え込ませる。
 それまで泣き叫んでいた少年も、徐々に和らぎ、快楽も訪れているのか、キリトみたく牝の声が時々悲痛を訴える声の中に混ざっている。
「あっ……ふぁ、ふああッ! なっ、なんかッ……へ、へんなのがっ! へんなのが来てるよぉッ!!」
「クスクス♪ 怖い? でも大丈夫。キリトお姉ちゃんが一緒だからねぇ♪」
 挿入する彼を優しく包み込むように両腕を彼の身体に絡める。
 腰を打ち付けてより深みへと少年の中を侵攻する。
 もはや嘆きなのか喘ぎなのか判別出来ない声を上げる少年を玩具のように弄んでいく内にキリトの性にも限界が訪れる。
「そろそろ……っ! 中に、出すよっ!」
「なか? なかって……!? え!? え!?」
「もうっ……出しちゃうからねッ!?」
 パツンパツンッ! と叩きつけるように腰を打ち付け、少年の中の一番奥を目指すように肉棒を押し進め、限界に達した時、彼はそれまで押さえ込んでいたものを全て解放する――――

「っはあああああああああああああああああああああああああッッッッ!!!!!」

 ビュッ! ビュグ……ビュグビュグッ! ビュッ! ビュルルッ! ビュビュッ!

 快感で大きく痙攣し、キリトは少年の中へ収まりきらないくらいの精を注ぎ込んだ。

「こっ……こんなのッ……!! んっ、っくあああああああああああああああああああああああああああッッ!!!!」

 ビュクッ! ビュルビュルッ!! ビュルルルルッ!! ビュッ! ビュッ!

 認めたくないが認めざるを得ない牝の味の前に、少年は精を空へ放ち、満たされるように果てていった。
 ベッドの上で、自分を犯した黒い剣士の腕に抱かれ、彼は朦朧とする意識の中、知り得なかった未知の快感に酔いしれた。
「……これで、君はもうわたしの妹だよ♪ 一緒にご主人さまの牝としていっぱいご奉仕して、お姉ちゃんの言うことはちゃんと聞くんだよ。いいね?」
「は…………い……キリト……お姉……ちゃん……」
「はい♪ よくできました♪」
 ああ、こういうことか。
 内に秘めた牝の素質。鬼城はそれを見抜いてキリトを調教し、牝を開花させた。
 そして牝となったキリトにも、見え始めていた――――相手の内に秘めた自分と同じ牝の素質が。
 身を以て体験した牝への開花。それにより今のキリトには目の前の少年がかつての自分と合わせ鏡のように写って見える。
 ああ、なんて初々しいのだろう。ああ、なんて躾甲斐があるのだろう。
 調教の果てに歪んだ欲望を抱くようになったキリトからすれば、この少年は格好の玩具だった。

 ヨゴシタイ……ケガシタイ……ミタイ……ナキサケブカレノスガタヲ……モットイジメタイ……ソメタイ……ソメテシマイタイ……ジブントオナジ……メスノイロニ……。

(楽しいし…………面白い……面白過ぎるよッ! もっと、もっと自分の手で、自分好みの色に染めて……堕としたいッ!!)
 黒く歪んだ欲望はキリトのかつての善き面影を曇らせ、悪しきに染まった笑みを浮かべるようになる。
「これからはぁ……君も、わたしと一緒に……ね?」
「……あ、あ、……あ…………ああああああああああああああああああああああああッッ!!!!」
 こうして黒い剣士は欲望に身を堕とした暗黒の剣士へと変貌していった。
 彼の手に堕ちた少年の行く末が以後ここで語られることはない。
 ただ、その後キリトの妹を名乗る外見を美少女と見紛うほどの姿をした美少年が、彼と共に欲望をたぎらせた男たちの性を処理する奉仕に励む姿を見たという噂がある。
 その真相は一部の者以外にしか知られていない――――

「さっきせっかく装備揃えたけど……これからは女の子の服を着なきゃいけないから、また買い直しだね。クスクス♪」

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