オタクやクリエイターのための防災補完計画
2024年1月19日
2024年7月6日
2024年1月1日に起きた石川県能登半島地震を機に予てより備えていた防災備品関連の再点検と整備をやっていた際に気付いた案件です。
防災において必要不可欠な避難した際の生活必需品や食糧、あると便利な用品等の調達やその計画はある程度まとまっていたものの、自分の資産の補完というものがまだ未整備だっということです。
いや、通帳や印鑑、その他重要書類等は金庫に保管しているし、すぐに持ち出せるようにまとめてもしている。
そっちではなく、創作活動をする『せい龍』として資産の補完です。
昨年は10年以上苦楽を共にしたPCがご臨終になったことで重要なデータを多数失ってしまいました。
これは日頃からのバックアップ管理を怠っていた自分の落ち度でしたので、同じ轍を踏まないように新しいPC調達後はバックアップもまめに行って管理もちゃんとしています。
そんな矢先の震災でふと「あれ?これ被災した時、PCやデータはどうすればいいだろうか…?」と、思い浮かんだのです。
まず自分の身の安全を確保するのが最優先なのはわかっている。
けれどそれだけじゃやっていけない。
被災して多くの物を失うにしてもゼロやマイナスにはしたくない。
そんなことを考えた末に出たのが資産の保護を考慮した補完です。
避難時に持ち出せるならそれに越したことはないのですが、どう頑張っても全部持ち出せる自信はないし、そもそも防災バッグすら背負って避難できるのかもわからない。
それでも可能な限り失わないようにする処置だけはしておきたい。
そんな思いから『せい龍補完計画』が始動したのですw
必要な備品を揃える
補完の対象は主にせい龍として創作活動をする上で必要なデータ関連です。
PCやモニター、ペンタブなどの機材も守れるなら守りたいのですが、ボリューム的にも流石に無理があります。
それら機材は金さえあれば再調達が可能ですが、自分が描いたり作ってきたデータだけは替えが利きません。
よってバックアップデータを保存したHDDなどの記憶媒体を安全に保管できる環境整備が目下の課題となりました。
家にあるもの、百均で代用できるもの、普通に購入する必要があるもの、などといった三段構えでコスパの良い調達計画を立ててスタートしました。
まず最初に必要なのはバックアップを保存した記憶媒体を直に保護する入れ物です。
これは百均で代用しました。
百均にはHDDがピッタリ入るようなポーチやハードケースが販売されています。
買って家に余ってたものや足りなかったものを買い足す程度で済みました。
次に必要なのは記憶媒体を一手に持ち運びが可能かつ衝撃にも強いケースです。
アルミのアタッシュケースやプロテクターケースなどが良いかと思います。
我が家には以前、親戚の叔父上からもらったアタッシュケースが用途もなく押し入れの奥にあったのでそれを活用することにしました。
自分がかなり幼少の頃に「こーゆーの持つのなんかかっけぇからちょうだい!」的なノリでもらったのを覚えていますw
配線も含めてぴったり収まりました。
本当はケースに収める前に耐火防水バッグなんかに詰めておきたいのですけど、予算がそこまで用意できなかったこと、このケースとサイズが微妙に合わなかったことなどといった事情から今回は断念しました。
また後日調達して整える予定です!
最後に必要なのがこれを災害から守るためのケースです。
建物の倒壊に耐えられる強度と火災に対する耐熱、水害に対する防水能力を有した物でかつ持ち運びが可能なものが必要です。
我が家には金庫がありますが、収納量はそんなに多くない上、防水機能も大してありません。
また何より持ち運びには不向きです。
前述のプロテクターケースで完結しようと思えば出来るのですが、災害時に必ずしも持ち出せるとは限らないこと、持ち運びが容易なサイズだから紛失や盗難の可能性もあり得るので、大型の耐久性のあるケースに保管することで被災をやり過ごすシェルターとしての役割を担ってもらいます。
そうやってその時すぐに持ち出せない可能性のあるものを守ろうという算段です。
大災害でも耐えてくれさえすれば後から回収して万事OKです。
そんな感じの条件で探して見つけたのがこれです。
一通りの災害には耐久できるようですが、よっぽど火だるまになるような大火災や全てが水没する水害クラスにでもならなければ耐え切れるのではないか?と。
将来的に防災用のポータブル電源の購入も検討していたのですが、やはりそれも持ち運べる自信がなかったので同じ理由で保管できるケースを探していたので併用が出来ると期待して購入しました。
アタッシュケースを入れるとこんな感じです。
容量はまだ十分あるのでここにポータブル電源やその他の貴重品なんかを保管していく予定です。
あとは南京錠で施錠して完了です。
バックアップは定期的に更新していく必要があるので都度取り出す必要がありますが、そんな四六時中触るようなものでもないのでここに保管していても特に不便はありません。
被災してもデータさえ生き延びてくれれば再建は可能です!
っとまぁ、こんな感じの防災環境を一つでも構築すれば、オタクやクリエイターとしてのアイデンティティーを多少なりとも守ることが出来るのではないでしょうか?
被災の規模にもよるので絶対守れるとまでは言い切れませんが、やらないよりはマシとは思います。
皆々様も有事には命と同じくらい守りたいものはあるでしょうから、そんな時のために備える参考にしてみてください!